腕におぼえなし

2018年05月19日

No.084 イSム 大威徳明王



本日は、私の家宝を紹介しましょう。私の中での「三種の神器」の一つで、子供・孫たちへ代々家宝として受け継がせていくものです。

「三種の神器」ですので、当然あと2つありますが、その内の1つはクリスタルボーイの「ゴールデン・クロー」です。そう、「cobra」に出てくるコブラの宿敵クリスタルボーイの右腕に付いてるあのクローです。残りの1つは、また後日紹介します。




さて、本日紹介するのは仏像です。実は、私は小学校6年生の頃から、自分の部屋を「〇〇(自分の苗字)寺」と呼んできました。今現在でもそれは変わりません。やってることは、みうらじゅん氏と同じ(『マイ仏教』参照)ですが、別に彼を真似したわけではなく、たまたまやっていたことが同じなのです。私が小学校6年生時に『マイ仏教』は発刊されていませんからね。決してパクリではありません。もしかしたら、みうらじゅん氏の方が私のやっている事を真似して、書籍化したのかもしれません。




小学校6年生の時に修学旅行で奈良・京都へ行きました。初日が京都で、二日目が奈良でした。
初日にクラスメイト達がお土産と称して「八つ橋」などを購入する中で、私は何も買いませんでした。中には「京都」という文字が書かれた提灯を買っていた奴もいましたが、今でも残っているのだろうかと思ってしまいます。京都では二条城、清水寺、三十三間堂辺りを回ったはずですが、見事に何も覚えていません。

二日目に奈良へ入って、猿沢の池(因みに友達とともに池に落ちました)近くの土産物屋で有り金3,000円を全部はたいて唯一購入したのが「阿修羅像」の置物でした。飾ってはいませんが今でもちゃんと現存している、私が購入した記念すべき仏像第一号でした。箱も付いていない代物で、カバンの中に入れたら手が折れてしまうのではないかと思い、帰りの電車の中でもずっと手に持って移動していたのを覚えています。帰宅後、土産物を楽しみにしていた両親がひきつった顔で「土産はそれだけじゃないよね?」と尋ねた時の表情は今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

因みに私の親友だった男は、木刀1本購入しただけでした、まさに漢(おとこ)です。彼からその漢道(おとこみち)を学んだ私は、中学時代の修学旅行で鎌倉・東京へ行った際、東京で「初代フラワーロック」だけを購入して帰宅した過去もあります。その時も上記の親友は同じクラスでしたが、彼は鎌倉の大仏で有名な高徳院近くの土産物屋で購入したぬいぐるみ形状の鎖鎌(くさりがま)をカバンに入れずに常に手に持って、2泊3日を行動した漢の中の漢でした。土産に関しては一生彼に敵うことはないだろうと若いながらも感じた次第です。





そう、小学校の修学旅行から帰宅したその日から、自分の部屋が寺院になったのです。そして、その「〇〇(自分の苗字)寺」の第18代目のご本尊(2017年4月〜)が本日紹介するこちらです。


大威徳明王3.jpg


イSムのTanaCocoro 大威徳明王です。本当に最近の技術には目を見張るものがあります。なんせ実物そっくりなのです。最初に買った「阿修羅像」なんて同じイSムのTanaCocoro 阿修羅と比べると、中は空洞で底から中が丸見えでしたし、色は真っ黒で形も表情も全く似ていません。長州力と小力ぐらいの差はありました。

この大威徳明王は2017年3月に予約が始まり、たまたまネットでその情報を発見し即効で注文し購入したものです。当時24,840円でした。そして、残念ながら現在は購入できません。すぐに完売してしまったからです。Yahooオークションでたまに出品をみかけますが、プレミア価格になっていますね。それでもすぐに売れてしまうのを見ると、やはり大威徳明王は人気なことが分かります。


では、大威徳明王とはどんな存在なのか?を説明します。
まず仏像には4種類あります。いずれもcome from 極楽浄土の偉い方々ですが。その世界にもカーストが存在します。
偉い順に並べると
1 如来
2 菩薩
3 明王
4 天
となります。

まず「如来」様です。
外見的には、螺髪というパンチパーマにみすぼらしいローブのような衣服が特徴です。私が大学生の頃、仏教系大学に入学した友達に会いに行ったところ、クラスに2人ほど螺髪の学生がいらっしゃいました。「信仰心の厚い学生がいるんだね」と友達に尋ねると、「彼らは実家がお寺で、住職になりたくない反発心からチンピラデビューしたんだけど、親や親戚に無理矢理ねじこまれたみたい」と答えていました。ここでいう「親や親戚」が後に説明する「明王」となります。


話を戻して「如来」です。代表的なのはガウタマ=シッダールタ(釈迦の本名)が仏(ほとけ)デビューした姿の釈迦如来、極楽浄土の案内役である阿弥陀如来(いぬ、いのしし年の守り本尊)、大日如来(ひつじ、さる年の守り本尊)、手のひらに薬を持って人々の病気と闘う薬師如来さんが有名ですね。

仏教は他の宗教とは違い「神」様は存在しません。この如来も神様ではなくて、人間が修行をして「悟り」を開き、仏様になった姿なんです。仏教の世界では、一番偉い方々ということになります。この中でも大日如来さんは摩訶毘盧遮那(マハーヴァイローチャナ)とも呼ばれ、宇宙のすべてを生み出した存在ともいわれています。そもそも如来は「人間が修行をして仏になった姿」なのに、その元人間が宇宙を作り出すなんて時系列的におかしくないですか?という質問をする人がいますが、そんな奴には「神魔血破弾」を撃って浄化してやりましょう!何の話か分からない人は『ゴッドサイダー』を参照してください。





次に「菩薩」様です。
代表的なのは、文殊菩薩(うさぎ年の守り本尊)、勢至菩薩(うま年の守り本尊)、虚空蔵菩薩(うし、とら年の守り本尊)、普賢菩薩(たつ、み年の守り本尊)、地蔵菩薩というように「〇〇菩薩」とつく方もいれば、「〇〇観音菩薩」という名称を略して「〇〇観音」という方々もいらっしゃいます。例えば、千手観音(ねずみ年の守り本尊)、馬頭観音、十一面観音、如意輪観音さんが有名ですね。

因みに私の次の狙いは、「如意輪観音」さんです。

巷では「菩薩様」「観音様」の性別はどっちだ論争があります。私が狙っている「如意輪観音」様は大阪の観心寺のものが有名ですが、特に官能的で女性っぽいお姿でベルゼバブ(ハエの皇帝、『ゴッドサイダー』参照)のような両性具有?と思ったこともありましたが、よく観察すると十一面観音のように髭が生えている観音様が多いようです。ということは男性でしょうかね。

その一方で、ストリップ劇場では女性のアソコに向かって「おおっ、観音様、観音様」と言って手を合わせて有難がる60歳台の方もよく見かけるのも事実です。


さて、お次は今回の大威徳明王も含まれる「明王」さんです。
「如来」のところでも説明しましたが、嫌がるパンチパーマの息子を無理矢理仏教系大学へねじこんだ、その「親と親戚」のような存在です。顔は憤怒の表情で、力で人間の煩悩を取り払い、無理矢理にでも悟りを開かせ仏教界(自分の寺の後継者)を守る強力な力を持った存在が「明王」です。

代表的なのが「五大明王」ですね。不動明王(とり年の守り本尊)、大威徳明王、降三世明王、軍荼利明王、金剛夜叉明王の5人です。他にも、愛染明王や烏枢沙摩明王さんも有名でファンが多いですね。中でも烏枢沙摩明王さんは変わり者で、不浄を許さない性格のためトイレで祀られていることが多い方です。でもお堂で祀られているわけではないので、比較的撮影ができてしまうという方です。

「五大明王」に関しては、不動明王のみが普通の身体をしていますが、残りの4人は目が3つ、更に阿修羅と同じく手が6本あり、「阿修羅バスター」(『キン肉マン』参照)をうつことができます。もちろん「改良阿修羅バスター」もうてます。さらに今回紹介する大威徳明王は日本では唯一足も6本ある仏像で、『キャプテン翼』に出演できればタイガーショットやドライブシュートを上回るシュートが撃てそうです。





最後に「天」様です。「天部」ともいいます。
代表的なのは、「四天王」と呼ばれる持国天、増長天、広目天、多聞天(別名:毘沙門天)の4人です。決して影慶、センクウ、羅刹、卍丸の死天王(『魁!!男塾』参照)ではありません。他にも美女の代名詞である吉祥天(毘沙門天の奥さん)、像に乗った帝釈天、孔雀に乗った梵天もいます。奈良県の新薬師寺にあるでっぷりとした薬師如来の周りをかためる「十二神将」達も「天」扱いですね。あとは、皆さまご存知の阿修羅もこのカテゴリーに含まれます。




で、今回紹介する大威徳明王です。
別名を降閻魔尊といい、死を司る閻魔王(日本で言う閻魔大王、『ドロロンえん魔くん』のお父さん)でさえ倒すという強い力を持つそうです。

先程も紹介しましたが、仏像の中では唯一足が6本あります。そして実は顔も6つ、1つの顔に目が3つで計18。手も6つという「六」だらけの仏像です。まず6つの顔、18の目で、地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人間界、天界を監視し、矛や長剣等の武器を持った6つの腕が6つの神通力(天眼通、天耳通、神足通、他心通、宿命通、漏尽通)を意味し、その力で仏教界を守り、6本の足が六波羅蜜(布施、自戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を怠らず一歩一歩、歩み続ける存在であることを表しているそうです。さらに大日如来・文殊菩薩の化身であるともいわれ、もう何でもありの状態です。

最後に彼は水牛にまたがっています。チベットでは文殊菩薩が水牛の顔をした悪鬼を退治するために、自分自身も「デッ、ビーール!!」と叫んで同様の姿(大威徳明王)に変身し戦い、デビルカッター(『デビルマン』参照)で勝利したという伝説があるそうです。この勝利のエピソードから戦勝祈願、煩悩除去のご利益があるといわれています。
さらに水牛=農耕というイメージから地域によっては、豊作祈願の民間信仰も生まれたようです。水牛は動きは鈍いですが、田んぼのような歩きにくい場所でも一歩一歩進んでいく様子から、幾多に渡る困難や障害も乗り越え目的を達成する象徴とも言われていますね。高校生の時からこの大威徳明王を祀ってあれば、受験勉強に邁進でき、東京大学に現役合格し、今頃は霞が関で官僚になって日本を動かしている存在になれていただろうのにと考えると悔しいですね。

大威徳明王2.jpg


さて写真をご覧ください。こちらの大威徳明王は濃い茶色をしています。大威徳明王像といえば、京都東寺の五大明王の中の1つが有名かと思いますが、こちらのモデルになったのは、大分県豊後高田市の真木大堂にある重文「木造大威徳明王像」です。こちらの大威徳明王は東寺のような五大明王の内の1つとしてではなく、阿弥陀如来や不動明王と並んで独尊、単独で祀られています。さらに日本の大威徳明王像の中では、最大の2m41cmです。
因みに大威徳明王を祀っている有名どころの寺院を紹介します。

東寺(京都府京都市南区)
真木大堂(大分豊後高田市)
石馬寺(滋賀県東近江市)
醍醐寺(京都府京都市伏見区)
不退寺(奈良県奈良市法蓮町)
輪王寺(栃木県日光市)
大覚寺(京都府京都市右京区)
あたりでしょうか。


大威徳明王.jpg


私の家で祀られている写真の物は、高さ約190mm、幅84mm、奥行き130mmです。更にこちらの写真を見てもお分かりのように、仏壇に配置されています。この仏壇はペット用のものではありますが、サイズ的に大威徳明王にピッタリだったので購入しました。私の寺のご本尊でもあり、普段はこの仏壇の中で眠られております。そして私の誕生日が17日ですので、毎月の17日にのみ特別公開という形をとっております。


こちらの大威徳明王で十分満足ではありますが、ただ本心を言えば東寺の大威徳明王が販売されないかなぁと思っています。形やバランス、色合い、顔の表情、歴史的な傷み方等を見ても東寺の物が一番カッコ良いと思えるからです。しかし東寺の物となるとメーカー側も「五大明王」としてのセット販売をしてくるでしょうから価格も15万円〜20万円になるんでしょうね…。ついこの間もイSムは四天王をセットで再販売してきましたからね。

もしかしたらイSムより先に「ジパングオンライン」が販売してくるかもしれません。こちらは東寺公認の国宝像レプリカを販売する会社で、現時点では「帝釈天」と「四天王」の2点しかありませんが「四天王」4点セットで198,000円、「帝釈天」が82,000円で東寺ご朱印付きの証明書も発行される代物です。こちらが「五大明王」を販売したら間違いなく25万円超えでしょう…。でも完全再現したものなら、たぶん買ってしまうと思います。仕方がない、例の親友から漢道を学んでしまいましたからね。


posted by はぶさん at 16:08| Comment(1) | 仏像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月16日

No.083 マルちゃん やきそば弁当 焼とうきび風焦がし醤油味



No.073からスタートしたマルちゃん 「やきそば弁当」シリーズも終盤になってまいりました。というのも仕事帰りに最寄りのスーパーへ寄ったのですが、あれだけ山積みされていた「やきそば弁当」シリーズがごっそり無くなっていたのです。どうやら愛知県在住の北海道民か私のような「やきそば弁当」愛好家が買い占めている状況がありそうです。


実はこのスーパーには話の出来る店員さんがいます。
以前「アメトーーク!」の家電芸人の回(初回)で土田晃之だったかな。30代くらいの脂の乗った世代のなじみの店員を作るとよい的なことを言っていたんです。これは何も電気屋に限ったことでは無くスーパーでも一緒だろと思い、何かとある店員に話しかけるようにして、気軽に話しかけられる関係を作り上げました。


で、その店員さんに「やきそば弁当」の動向に探りを入れたのですが、とにかく男性の高齢者がたくさん買って行くんだそうです。一人で5つ以上買って行く人もよく見かけたとのこと。孤独老人なのか?自分も老後一人になった時に、カップ焼きそばばかりを買い漁り、貪りつくす人間になるのかも…とちょっと将来を考える一瞬がありました。


まぁ、最後は笑って死ねればいいんですけどね。ある本で読みましたが、インディアンの死生観は、「人間が生まれてくる時は本人は泣いた状態で、それを見守る周りの人間たちは笑顔である。だからこそ死ぬときは、本人は笑った状態で、その周りの人たちは泣いた状態であるべきだ」と。そういう形になるような人生を送るべきだということでしょうが、とても勉強になりました。


ということで、今回はこちら!


焦がし醤油味.jpg


やきそば弁当 焼とうきび風焦がし醤油味です。


私は、真っ黒なソース焼きそばが好きなので、焦がし醤油味というものに手を出したことがありません。焼きトウモロコシも歯に挟まったり、ひっかかったりするので、自ら進んで食べることはありません。そんな中での実食です。


まず麺ですが、オーソドックスやお好みソースと同じ細めのものです。多少ゆで時間を長めにしてもコシがしっかり残っていてよい感じの麺ですね。


さて、ソースです。宣伝には「焦がし醤油と焼とうもろこしの風味が香る醤油味ソース」とありますが、確かにソースと比べると薄味です。でも味はしっかりしていて、醤油味ソースもなかなかやるじゃないかという第一印象です。塩味もそうですが、決して麺の色だけで味を決めつけてはいけないといういい例だと思います。ただパンチ力という点では、残念ながらロッキーで例えるとアポロのパンチなんですね。ただのソース味ではないというテクニックはあるだけに、やはり例えるならアポロです。ドラゴやラングにはなりません。


かやく(具)は、キャベツ、味付挽肉、パセリと黒胡椒のふりかけとコーンが入っています。ただしキャベツ、コーンと中華スープのねぎは中国が最終加工地というのが、ちょっといただけないですね。コーンが入っているので、風味ではなくてコーンの味がしっかりしているだけに残念です。


いつものことですが、中華スープがついてスーパーで138円。小腹が空いた時の栄養補給には最適なサイズです。男性ががっつり食べるのにはちょっと物足りないとは思います。因みにカロリーは542kcal、「男性ががっつり」ならやはり1000kcalは欲しいところです。


ソース味には飽きてしまったけど、塩味でサッパリって感じてもない。そんな時には一番の候補に挙がる一品です。カップ焼きそば好きで本州に住んでいるからこその、北海道限定の「やきそば弁当」!シリーズを制覇するなら避けては通れない一品でもあります。是非お試しを。





本当に、ここ2ヵ月で何食の焼きそばを食べたことか?ちょっと健康面も考えて、インスタント食品は控えて、今後は他の食材を攻めようかと思っています。
posted by はぶさん at 18:06| Comment(0) | カップ焼きそば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月14日

No.082 Volkl DNX V1 MP



以前No.079でBECKER11 Midを書いた際、文章の最後に、「次回は、外見はいいのに、中身が全然伴わないラケットを紹介したいと思います。」と締めました。


そう、今回はまるで私のようなラケットを紹介します。
それがこちら!

DNX V1.jpg


Volkl DNX V1 MPです。
どうですか?外見はカッコ良いですね。まるで夜中の26時頃に「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」にたむろする、「黒地に金のライン・文字のアディダスジャージを着ている金髪の輩(やから)」のようなカッコ良さですね。


このラケットとの出会いは、もう15年くらい前でしょうか。当時私はラケット探しの旅という長い長い航海に出ていました。その中で一つの結論として、No.013で紹介したCatapult V1 MPにたどり着いたのです。これが本当にいいラケットでした。しかし私がこのラケットにたどり着いた頃には、もう販売が終了していて新品を手に入れるのがなかなか難しい状況でした。


そんな中、そのCatapultシリーズの後継として世に出てきたのがDNXシリーズでした。

「DNXは空洞のカーボンチューブよるスパイダーネット状のマイクロストラクチャーで構成されて、このカーボンチューブはフォーミングチューブを原型として渦巻状に形成されています。DNXはカーボンファイバーに比べ25倍の強度を持ちチューブ状のDNXはあらゆる方向に耐久力が増します。
DNXはフレームの両サイドとグリップの上部の3箇所に配合され適度な硬さと面の安定性とパワーを与えること可能にしてラケットに必要な適度な硬さとフレキシビリテイを残して究極の打感を可能にしました。」

以上が、当時のVolklによるDNXの説明です。これを読んでとても嫌な感じがしました。Volklの方向性がCatapultシリーズから180度方向転換してないか?と思えたのです。


とはいえ、いくら何でも大好評だったCatapultシリーズを180度変えてしまうことはないだろう。だってDNX4にはカタパルトを搭載しているし…とかなり楽観的な見方をしていました。この楽観的な気持ちからVolkl DNX V1 MPを通販で、それも一番の最安値だった18,800円で2本仕入れました。


では、スペックです。
フレーム重量285g
フェイス面積 102平方インチ
フレーム厚 28/22/25mm
ストリングパターン 16×19
数値的には、Catapult V1 MPを踏襲しているので、購入後大きな心配はしていませんでした。外見も高級感があり、ツヤ有り塗装でベタベタすることは無く、永く付き合えそうな感じでした。すぐに友人宅に届け、ガットを張ってもらいました。翌日ラケットを引き取り、手でパンパンとフェイスを軽く叩きました。
少しだけ嫌な予感が…。


早速その週末に打ちました。
結論というか初打ちの感想です。友人からの手出しの1本打ちでフォアハンドを打ち込んだ時まず私の口から出た言葉は、「太陽にほえろ!」のジーパンの殉職シーンと同じでした。




皆さんお分かりですね?「なんじゃあ、こりゃあぁぁぁ」です。
打った時の打感が、「カキ〜ン」とか「コキ〜ン」という超金属感!振動止めを付けてなかったか?と再度フェイスを確認したほどでした。反面飛びは良かったですが、それにしてもCatapultシリーズとは真逆の味付けで4球ぐらい打ってラケットバッグの中に封印してしまいました。


その日は友人とシングルスをしました、1セットマッチです。ゲーム中使用していたラケットはVolklのCatapult10でした。当時のメインラケットです。5-2でリードしていました。高校野球の監督の心境で、「これだけのリードをしているのだから補欠を出して、甲子園での思い出にしてやろう」的な考えから、ラケットバッグのDNX V1を出場させたのです。


するとどうでしょう!結果は6-7で逆転負けです。


Catapult V1を初めて使用した時とは真逆の結果になったのです。「弘法筆を選ばず」と言いますが、私は弘法ではないことを再確認しました。とにかくあらゆるショットが入らなくなりました。いや1本超チャンスボールをしくじったところから一気にメンタルが崩壊したという方が正しいのかもしれません。Catapultシリーズは、確かに一瞬面がボールをくわえこんでくれるような感触があり、ちょっと大袈裟ですがその一瞬でコース修正ができるような感覚があります。でもDNX V1は、弾きが良くその感触が全くないのです。Catapultシリーズにあった安心感が感じられないところからの不安感のようなものが一気に爆発したような感じでした。


「テニスはメンタルのスポーツだ」とも言われますが、本当にその通りだと実感しました。このラケットを使用するまでは、「テニスは0-40からスタートだ!」なんて豪語していましたが、人生初のダブルフォルト3本連続を経験し、バックハンドのドライブを打てばバックネットを直撃し、気持ちよく決められたのはチャンスボールのフォアのハイボレーだけ…という体たらくでした。


このラケットのおかげで、今でも終わらない長い長いラケット探しの旅が再開されたのでした。因みに私のラケット歴の中で、最も手元に置いていなかった期間が短いラケットNo.1でした。
そう!その日その場で友人が2本とも購入してくれたのです。こいつは頭がおかしいんじゃないのか?とも思いましたが、実は上記のシングルスで大逆転負けを喰らったときに友人の手に握られていたのが、私のDNX V1だったのです!


私は、このラケットを使用して急に調子を崩し、6-5になった時にはエースのCatapult10に持ち替えました。それを見た友人が、「じゃあ俺もラケット替えるから、それ貸して」と言って私のDNX V1を持って行ったのです。友人は当時、BabolatのPure Driveにポリガットを張ってるような人間でしたので、DNX V1がピッタリフィットしたんでしょうね。おまけにゲーム終盤で肩にも疲れが出ていたので、「軽い!軽い!」といってブンブン振り回してくれました。私は逆に重いCatapult10に持ち替えたのも負けた原因としてあったのかもしれません。




最後は、ボディへのフラットサーブが返せずタイブレークも3-7で落としました。


私とは真逆で、硬く弾きの良いラケットをお探しの方には、なかなか良いラケットなのかもしれません。一度お試しを。
posted by はぶさん at 15:00| Comment(0) | Volkl | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする