2018年05月09日

No.079 BORIS BECKER 「BECKER11 Mid」



私は、かつてマッケンローとレンドルのファンでした。
因みに今は冨田靖子です。


彼らの直接対決は見ていて、とても楽しかった。
天才ボレーヤーマッケンローと80年代最強のストローカーレンドルの対照的なプレースタイルの激突は本当に面白かった。
例えるならば北斗神拳と南斗聖拳といっても過言ではないでしょう。
レンドルは北斗神拳継承者のような顔をしていますし、マッケンローはプレースタイルが南斗聖拳そのものです。


ただ当時マッケンローは全盛期を過ぎていました。やはり彼の全盛期は対レンドルではなく、対ボルグ時代ですからね。
そのマッケンローのプレイに顕著な陰りが見えて始めたのが、1985年の全米オープン決勝、対レンドル戦かなと思います。
レンドルvsマッケンローの決勝だったので、とても楽しみではあったのですが、結果は3-0でレンドルの勝利。
マッケンローが先にブレイクをしても、そのリードを守りきれないんです。単純なボレーミスも多かったし、おまけにネットに出たマッケンローに対して、レンドルは鋭角なショートクロスで対抗。
マッケンローがそのショットに全く対応できなかったのを覚えています。


一方、レンドルに陰りが見え始めたのが、1991年の全豪オープン決勝じゃないかなと思います。
準決勝で宿敵に成長したエドバーグにマッチポイントを握られながらの逆転劇という激戦を制し、決勝戦はベッカーとの対戦でした。
1セット目は6-1であっさり取ったレンドルですが、その後は4-6、4-6、4-6で敗戦。2〜4セットに関しては、為すすべなく終了という感じでした。当時TV中継を見ていましたが、途中カットされるという屈辱の放映でした。


80年代のレンドルの方がネットにつく回数も多く、攻め手が多彩だったのですが、90年代に入るとストロークだけの単調な攻めがとても目についた記憶があります。


で、今回はそのレンドルを破って全豪オープン初優勝を果たしたボリス=ベッカーの名前を関したメーカーが作ったラケットです。

BECKER11mid.jpg


そう、BECKER11 Midです。
鮮やかなオレンジ色が目を引くラケットです。
BORIS BECKERブランドが世に出た時に、VolklがBORIS BECKERブランドに吸収される的な話もあってとても心配していました。
だってブランドロゴが、ベッカーのサービスフォームなんですよ、奥さん!


ベッカーについては、最近の選手達に比べれば愛着はありますが、それほど好きな選手ではありません。
あまりフォームがきれいではなく、真似をしたい選手ではなかったからなんです。


真似と言えば、サービスフォームはデヴィッド=ウィートン(米)、
フォアハンドはレンドル、バックハンドはグラフのスライス、
ボレーはナブラチロワのものを一生懸命真似ました。
とはいえ、プレーとは関係ない、ポイントとポイント間の
ボールの扱い方やボールの拾い方はベッカーから
学んだんですけどね。
今となっては懐かしい思い出です。


でも、そのベッカーも引退して、再びテニスシーンに名前が響き渡るようになったかと思ったらラケットを作り出したんですよ。
テニスを引退して、一時期はひたすらポーカーばかりやっていたという話も聞いてましたから、この後先考えない人生がどうにも信用置けない感がしたんですね、


それでも、メーカーロゴには目をつむって、買いましたよ。
こちらのラケットは2008年頃のリリースだったと思います。
スペックは、
フェイスサイズ:93平方インチ
重量:330g
バランス:31.0
ストリングパターン:16×19
フレーム厚:19.5〜20mm
です。


数字だけを見ると、なかなか理想的なスペックです。
ナイロンガットを張って、実際に試し打ち。打感は柔らかい好感触なものでした。
Volklは当時、DNX10 Midがツアーモデルとしてリリースされていましたが、それよりも柔らかさや撓りを感じるモデルでした。


ヘッドライトな設計なので、パワーはあまり感じませんでしたが、ダブルスゲームをしていても取り回しは良く、楽だなぁという印象でした。
回転もかかるので、ショートクロスや足元へ沈めるフォアも打ち易い印象でした。
縦振り系のサーブやスマッシュも振り抜きは良く、回転系サービスもそつなくこなします。


パワーで振り回して、ガンガン打つタイプ向けのラケットではなく、コースを突いてタッチで決めるようなテクニシャンタイプやちょっと年配の方向けのツアーモデルという感じで、とても良いラケットでした。


しかし、しかしです。
どうしてもメーカーロゴだけは受け入れ難く…。
メインラケットへの昇格はありませんでした。だって、ラケットケース、グリップエンド、振動止め全てにあのサービスフォームのロゴが入るんですよ?選手のシグネチャーモデルらしく名前だけが印字されるのなら、全然我慢できますが、あのロゴだけは受け入れられませんでした。


当時、冨田靖子のグリップエンド用シールが発売されていたらこのラケットを今でも使用していたかもしれません。
性能的にはかなりの高得点のラケットでした。
ただどんなに性能(性格)が良くても、外見があまりにお粗末では愛着は湧きません。女性にも男性にも言えることですが、「人は外見じゃなくて、絶対中身だよ。私は絶対中身重視だからね!」なんて台詞を吐く人間を何人も見てきましたが、私より不細工な彼氏を選んだ女性を未だかつて見たことはありません!


「私は外見がすべてなの」って言ってる女性の方が逆に親近感が湧きますね。
ということで次回は、外見はいいのに、中身が全然伴わないラケットを紹介したいと思います。
posted by はぶさん at 17:00| Comment(0) | BORIS BECKER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする